「私、何か悪かった?」指名替えの真実とキャストとしての向き合い方
「指名替え」をされて落ち込んだ経験はありませんか?
指名替えは、キャバクラを始めとして、ガールズバーやスナックなど指名制のある夜職ではよくある現象です。
中でも、特に指名替えのトラブルが多く起きるのはやっぱりキャバクラ。
指名の有無が売り上げや収入に直結するため、キャストにとっては大きな悩みのタネですよね。
そこで今回は、キャバクラの指名替えに焦点をあてて、お客さんが指名替えする理由や指名替えを防ぐためにできること、落ち込んだときの気持ちの切り替え方などをわかりやすく解説します。
ちょっと気持ちがラクになって、「また頑張ろう」と思える内容にしました!
そもそも…「指名替え」って何?

ここでは「指名替えってどういうこと?」という基本的なところから、「チェンジ」との違いまで、わかりやすく整理しました。
指名替えってどんな場面のこと?
「指名替え」とは、その名の通り、お客さんが指名するキャストを変更すること。
たとえばこんな場面が指名替えに当たります。
フリーで初回来店したお客さんに場内指名をもらったが、次の来店時、そのお客さんが別の子指名で来店していた。
【ケース2】
ずっと自分の本指名で来店してくれていたお客さんが、ある日別の子を指名した。
ケース1のパターンは、お客さんとの関係性も薄いので指名替えのショックは少ないでしょう。
しかし、ケース2のようなことをされると「今まで積み上げてきたものはなんだったの……?」と疑心暗鬼になってしまいますよね。
永久指名制(担当制)の高級クラブやラウンジとは違い、キャバクラでは自由指名制が一般的。
そのため、指名替えされても、お客さんに抗議することはできません。
しかし、指名替えのせいでキャスト同士がトラブルになることが多いのも事実。
そのため、ほとんどのお客さんは、マナー的に指名替えを控えています。
また、指名を巡ったトラブルを避けるために、中には指名替えを禁止しているお店もあります。
「チェンジ」とどう違う?
指名替えとよく混同される言葉として「チェンジ」というワードがあります。
「チェンジ」という言葉を使う場面としてはこんなケースがあります。
まだ誰も指名していないフリーのお客さんが、席についたキャストを気に入らず、交代してほしいと黒服に要望した。
【ケース2】
いろいろな女の子をフリーのお客さんにつけるために、今席にいるキャストを、黒服の意図で交代させた。
指名替えとチェンジの大きな違いは、指名関係の有無です。
チェンジはお客さんとキャストの間に指名関係がなく、第一印象だけで判断される“指名前の席替え”というイメージです。
キャバクラで指名替えされる理由5選

「え、なんで指名替えされたの…?」と落ち込んじゃう前に、まずはよくある理由を知っておくのが大事です!
理由がわかれば、必要以上に自分を責めすぎずにすむこともあります♪
キャバクラで実際によくある指名替えパターンを5つにまとめました。
1.マンネリ化して飽きられた
何度も自分を指名して通ってくれるお客さんとは、自然と距離が縮まっていきますよね。
しかし、それに甘えて接客が雑になったり、リアクションが薄くなったりしてしまうとお客さんの心は離れていきます。
「この子と一緒にいてもなんだか楽しくないな」と思われれば、指名替えまでのカウントダウンが始まってしまうのです……
そんなときに来たヘルプの子が愛想良く接客してくれたら、そっちに気持ちが揺らいでしまうのも無理ないですよね。
2.他に気になる子ができた
キャストとお客さんの関係がまだ浅いときに起きがちなのがこのパターン。
何度かお店に通っているうちに、今指名しているキャストよりも自分のタイプの子を見つけたから乗り換えたい、というケースです。
キャストに特段非がない場合も多いので、あまり落ち込まないようにしましょう。
3.接客スタイルや距離感が合わなかった
関係が深まって、会話を重ねる中で「思ってた子と違った……」となり指名替えをされるケースもあります。
たとえば、「もっと明るい子だと思ってたけど意外と落ち着いてるんだな」「思ったより営業ぐいぐいの子だな」など、理由はさまざま。
もちろん、お客さんの好みを見極め、それに合わせた接客ができればこうした原因の指名替えは防げます!
しかし現実問題、全てのお客さんにぴったりの接客をするというのは難しいですよね。
このパターンも、単なるお客さんの好みの問題で、キャストに非がない場合も多いです。
指名替えが何度も続いている、などでない限りはあまり気にしすぎずでOKです!
4.指名をすぐ変えるタイプのお客さんだった
夜遊び初心者のお客さんに多いのが、指名をコロコロ替えるパターン。
指名替えは、お店で禁止されていない限りはルール違反ではないので、理論上は何度でも指名替えして問題ありません。
「指名替えしても値段変わらないし、違反でもないし、せっかくならいろんな女の子を試してみたい!」
そんな気持ちから来店の度に指名を替えるお客さんもいるんです。
5.他のキャストがお客さんに営業をかけた
指名替えが起きた際に、一番嫌なのは「他のキャストがお客さんを誘惑して指名を取った」ケースですよね。
残念なことですが、ヘルプでついた子自らが指名替えを提案したり、指名キャストの悪い話をしたり、という「爆弾行為」によって指名替えが起こることもあります。
これは本来あってはならないことですが、もしこのケースでの指名替えが起こったとしても、深呼吸して一度冷静になりましょう。
怒りにまかせて指名替え先のキャストを詰めてしまっては、場の雰囲気が最悪になってしまいます。
スタッフなど、まずは第三者に相談して、建設的に話し合うのがベターです。
指名替えされたときにまずやるべきこと

どんな理由であっても、実際に指名替えされると、どうしても気持ちが沈んでしまいますよね。
そこで、ここでは、落ち着いて次に進むためにすべき“最初のステップ”を紹介します。
落ち込みすぎない・自分を責めすぎない
お客さんが指名替えする理由は実にさまざま。
もちろん「自分がもっと上手くやれていれば……」と思うケースもあるでしょうが、キャスト側に非がないことも結構多いんです!
指名替えの度に落ち込んでバッドモードに入ってしまうと、次に来るチャンスに気づけません。
指名替えされた事実は受け止めつつ、過度に気にしすぎないようにマインドを切り替えましょう!
信頼できる先輩やボーイに相談して落ち着く
指名替えをされたときは、悲しみや怒りで感情が乱れてしまいがち。
そんなときは、一呼吸置いて、信頼できるスタッフや、尊敬している先輩キャストに相談してみましょう。
自分よりも指名替えの場面を何度も見て来た人達に相談することで、冷静な判断のヒントが見つかりますよ!
指名替えは、自分の接客を振り返って、一皮むけるチャンス!
今後の成長につなげるために、接客態度や身なりも併せて見直してみると良いですよ♪
指名替えを防ぐために普段からやるべきこと

指名替えは、日頃のちょっとした行動の積み重ねで防げることも多いんです。
ここでは「これを意識しておくと指名が続きやすい」という日常の接客ポイントをまとめました。
無理なくできることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
常連客にも手を抜かずに接客する
まずは基本の接客を毎回丁寧に行いましょう!
何度も話して、慣れている相手だと、ついつい気がゆるんでしまうこともありますよね。
しかし、手を抜くのと、素を出して距離を縮めるのは全く別です。
癒やしや非日常な空間を求めてお客さんが来店することを忘れず、毎回お客さんが楽しめるような接客を心掛けましょう!
さらに、容姿のレベルアップもとっても大事。
見る度に綺麗になるな~なんて思わせられたら完璧です♪
日頃から肌やネイルのメンテを行って、ときには新しいドレスに新鮮な髪型でお客さんにとってのNo1を更新し続けていきましょう♡
小さな気づかいを重ねてどんどん好きにさせる
お客さんを自分に沼らせるためには、普段からの小さな気づかいが必須!
髪型や服装など、お客さんの違いに敏感に気づいたり、元気がないときや疲れているときはいつも以上に話を聞いてあげたり。
こうした気づかいの積み重ねでお客さんはどんどんあなたにハマっていきます♡
あなたに夢中にさせて、他の子が目に入らないようにしちゃいましょう!
「お店に来たときは私だけに集中して~!!」なんて少し嫉妬するような態度も指名替え予防には効果的ですよ♪
おねだりや営業連絡の温度感を見直す
お客さんにお酒をおねだりする機会って多いですよね。
しかし、そのおねだりがしつこくすぎたり、タイミングを無視したお願いだったりすると、お客さんに嫌がられてしまいます。
「最近ボトルのおねだりばっかりだな。」「いつもイベント前だけ連絡してくるな。」などの居心地の悪さが、指名替えや来店回数の減少を引き起こすのです。
お客さんが気持ち良くお酒を注文できるようにするには、丁寧な接客とこまめな営業連絡が必須ポイント。
「いつも気にかけてくれるし、今日はシャンパン行っちゃおうか!」という自然な流れを引き寄せましょう!
営業連絡だとわかっていても、こまめな連絡は嬉しいものです。
押し引きのバランスを考え、ここぞというときに大きめのおねだりをするのもキャストの腕ですよ!
連絡の頻度が多すぎたら減らす、逆に少なすぎたら増やすなど、自分とお客さんの距離感を考えて連絡頻度を見直しましょう。
どうしてもツラい…そんなときに試したい心のリセット法

「気にしすぎ」と頭ではわかっていても、やっぱりツラいときってありますよね……
そんなときは無理に気持ちを切り替えようとしなくてOK!
少しでも気持ちをラクにするために、心をほぐすヒントや気分転換のコツを集めました。
自分の長所を探す
実際に指名替えされると「私って魅力ないのかな.……」と落ち込んでしまいますよね。
でも大丈夫です!
このお客さんがたまたまがっちりハマらなかっただけの可能性も大きいですよ!
自分の魅力をわかってくれる人は他にもたくさんいるはずです。
身近にある、次のチャンスを確実に掴むために心を整えましょう♪
出会いのチャンスをモノにするためには、自分の長所をしっかり理解しておくことが大事です。
容姿でも接客スタイルでも性格でもOK!
自分の強みを活かしたぶれない接客で、次のお客さんの心を掴みましょう!
無理にポジティブにならない
「落ち込まないで次だよ次!」なんて言われても、どうしても気になってしまうこともありますよね。
そんなときは、無理矢理ポジティブに考えようとしなくていいんです!
悔しさにしっかり向き合うこともとっても大事。
そのときに感じた悔しさもきっと今後のバネになりますよ!
悔しさや悲しさを原動力に自分磨きをするのもいいですね♪
好きなことに触れて、気分転換する
落ち込んだときは、好きなことをしてプチ現実逃避をするのが一番♪
好きなものを食べたり、買い物に行ったり、友達と会ったり……
深呼吸や軽いストレッチ、好きな音楽を聴くなども良い気分転換になりますよ!
次の出勤までに気持ちを切り替えられるように、リフレッシュに全集中する時間を作るのがポイントです!
【併せて押さえよう】自分に指名替えされたときの注意点

ヘルプで入った卓のお客さんから「君に指名変更しちゃおうかな~」なんて言われたことはありませんか?
指名客が増えれば売り上げが上げやすくなりますが、だからといってすぐその話に飛びつくのはとっても危険です!
なぜなら、あなたに落ち度がなくても、元々指名されていたキャストからしたら「私のお客さんを取った」と思われてしまうからです。
お客さんから指名替えの意志を受けたときは、まずお店と元指名のキャストに話を通すのがルールでありマナー!
「指名替えできるかお店にも聞いてみますね」などと言ってその場はやり過ごしましょう。
キャストとスタッフ双方に事情を説明して、納得してもらってから指名替えを受けるようにしてくださいね。
ちなみに、ヘルプ時に自分の名刺を渡したり、営業をかけたりするのはもちろん絶対にNGですよ!
指名客が一時的に増えても、お店での人間関係が悪くなれば働きづらくなってしまいます。
長く気持ち良く働けるように、お店でのマナーやルールは守りましょう。
まとめ|指名替えは自分の接客を見直すチャンス!

指名替えは、キャバクラで働いていれば誰もが一度は経験するもの。
でもそれは決してあなたの「価値がなくなった」サインではありません。
むしろ、自分の接客や人間関係を見直し、成長するチャンスでもあるんです!
このときにした小さな気づきや工夫が、あなたの評価と指名をグッとアップさせるきっかけになりますよ。
落ち込んでしまうこともあると思いますが、そんなときは好きなことをしてリフレッシュ!
すっきりしたら、前向きな一歩を踏み出して、またお客さんに選ばれるように切り替えて接客にむかいましょう♪